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薬剤師という仕事は、薬の調合をする仕事なので、薬品の知識だけあれば大丈夫と思われがちなものです。
命に関わることですから、薬に関する膨大な知識は知っていて当然のことです。薬剤の知識があって初めて薬剤師としてのスタート地点に立てたというだけのことです。

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外国の薬剤師事情(チェコ)

チェコ

世界で薬剤師の活躍できる場は多数ありますが、かつて東欧とよばれていたいわゆる中央ヨーロッパは、社会状況や臨床の現場を経験しながら国際的な視野で薬学を学ぼうという若い人たちには収穫の大きい地域だといえるでしょう。 その中心国のひとつチェコは、かつてソ連が存在していた時代に隣のスロバキアと一体の国として社会主義体制をとっていた国です。現在は資本主義経済が導入され、EUの一員でもありますが、そうした歴史的な蓄積もあって、 経済的な成熟度としてみれば西ヨーロッパにおくれをとってはいるものの、大学教育を中心とした学問の土壌は非常に重厚な国です。特にバイオテクノロジーをはじめとする化学の分野でチェコには先進的研究の積み重ねがあり、 たとえば遺伝学の祖といわれるメンデル、ノーベル化学賞を受賞したヘイロフスキーらを輩出した国です。

ただ、設備面や経済的環境では、チェコは西ヨーロッパほど恵まれていないため、薬剤師としては物質的な面で様々な課題に直面することも少なくありません。 また社会主義時代に義務教育を受けた世代には英語を解せない人達も多いため、より実りの多い仕事を達成するにはチェコ語の習得も必要になってきます。しかし、だからこそ薬剤師にとって、 国際的に活躍する場を求めて派遣される国としてチェコは大きな可能性と魅力に富んでいるといえます。薬剤師としての業務に限らず、派遣の期間を通じて文化的な背景や社会状況を見分し、歴史的な特性をひろく学ぶ意欲があれば、 欧米諸国やアフリカ、アジアなどとはまた異なる経験ができる地域でもあるからです。

医療の制度としてチェコはおおむね整備されており、国民の個人負担は日本人からみればかなり恵まれた環境にあります。そうした社会保障制度の充実と、学問としての基盤が伝統的にしっかりしている国ではありますが、 やはり若い優秀な人材が西ヨーロッパに流れ、日常の現場レベルでの薬剤師が不足する傾向にあります。薬剤師としてチェコに派遣されることになった場合、そうした広くEUという大きな枠組みの中でのチェコという国の位置づけ、 さらには中央ヨーロッパという地域の歴史的、地理的、文化的な位置づけを考える機会となるでしょう。

このような経験は、日本にいてはもちろん、いわゆる欧米諸国においても考える機会は少ないでしょう。薬剤師がチェコに派遣される国際協力のルートはいくつかあり、目的や制限、専門性などによってさまざまですが、 薬剤師としての今後の人生に大きな力になることでしょう。