薬剤師派遣お役立ちNavi

薬剤師という仕事は、薬の調合をする仕事なので、薬品の知識だけあれば大丈夫と思われがちなものです。
命に関わることですから、薬に関する膨大な知識は知っていて当然のことです。薬剤の知識があって初めて薬剤師としてのスタート地点に立てたというだけのことです。

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外国の薬剤師事情(カナダ)

カナダ

カナダはメディアケア(国民皆保険制度)が適用されています。これは、州によって多少サービスに差があるのですが、医療サービスを無料で受けることができるという制度です。 歯科や救急サービス、眼検査、医薬品等は対象外となってしまいますが、その他の普通の病院受診であれば全国無料なのです。このような制度を導入しているカナダは、本当に優れた福祉国家であることがわかります。 これは医療と教育は、すべて平等に与えられるべきものであるとの理念に基づいています。

ただ、日本の病院とは少し違っていて、病院では直接外来患者の治療を行っていません。その代りに家庭医制度という日本にはない制度があるのです。クリニックにはそれぞれの家庭医がいます。 まずそこで診察してもらいます。その後、専門医や病院を紹介されます。日本でも最近は小さな病院でまず受診し、深刻な病気であれば大きな大学病院などを紹介してもらうという仕組みに変わってきていますので、 これが世界的な流れなのでしょう。

ところが問題もあります。それは医師不足です。制度が素晴らしくても、人材不足ではどうしようもありません。そこでカナダで重要な役割を担っているのが薬剤師です。薬剤師が医師が不足している地域に派遣されて、 初期医療として患者さんの健康状態をチェックしたり、相談に応じたりしているのです。ここが日本とは大きく違うところですね。このような事情から、日本に比べてカナダでは、薬剤師は多くの人にとってとても身近な存在です。 そして患者さんから信頼されています。ただ、薬剤師には医療分野における高度な専門性が求められるため、薬学部に入学するのは大変狭き門になっています。薬学部がある大学が全国でわずか9つしかなく、 必要な学位を取得後、目的意識が高く、優秀な学生しか入学できません。

ところで、日本人の薬剤師がカナダで働くことができるのでしょうか。もしカナダで働く場合は、日本の国家資格をそのまま使えるわけではなく、カナダの国家試験と州試験に合格しなければなりません。 もちろん、語学力も求められます。ただ、留学生や研修生などの待遇で派遣された場合は、派遣先で様々な研究を行うことはできますので、まずはそのような方法でカナダの文化に触れたり、薬剤師の実情を見てから、 カナダで働くかどうかを決めても遅くはないでしょう。薬剤師としての能力があっても、外国で生活するということは、また別の問題だからです。